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【レポート】ミュージカル『黒執事』豪華客船編1月20日神戸公演とDVD本編を観た感想

黒執事ミュージカル豪華客船編DVD外装写真

今年の1月に神戸国際会館こくさいホールで上演されたミュージカル『黒執事-Tango on the Campania-』(豪華客船編)を観劇してから、DVDの発売がめちゃくちゃ楽しみでした!

原作が好きだったというのはもちろん、舞台通の友人に「2.5次元舞台を観るなら『黒執事』は絶対観て!」とおすすめされていたので、ふらりと観にいったところ、がっつりその世界観に惹きこまれて、まんまとハマってしまった私。

生執事が素敵だったのもさることならが、役者さんたちの細かい表情もしっかり追えて、繰り返し観ることができるDVDも良いですね。買ってよかった!

さて今回は、ミュージカル『黒執事-Tango on the Campania-』の神戸公演(めっちゃ今更感あるけど)と、DVD本編のネタバレ感想を紹介しますね!(まだ観ていないという方はご注意ください)

ミュージカル『黒執事-Tango on the Campania-』あらすじ

舞台は19世紀のイギリス。

名門貴族ファントムファイブ家の当主である13歳のシエル(内川蓮生)には、セバスチャン(古川雄大)という有能な執事が仕えています。

この執事……ただの執事ではなく、実はその正体は”悪魔”。

2人は「両親を殺した奴らに復讐したい」というシエルの望みを叶える代わりに、その願いが叶った暁にセバスチャンがシエルの魂をいただく……という契約を交わしています。

シエルは”悪の貴族”として女王の命を受け、裏社会の事件を解決する任務をセバスチャンとともに遂行していくんですが、この”任務”の一つが今回の物語のテーマ。

「死んだはずの人間が蘇る」という奇妙な噂を耳にしたセバスチャンとシエルは、その噂の根源にいる秘密結社・暁(アウローラ)学会の存在を知り、その調査のため彼らが会合をおこなうといわれている豪華客船「カンパニア号」に乗船することになります。

その真相の先にあるものはなにか。それを追究していく……というのが、今回の舞台のざっくりとしたあらすじ。

原作でも人気の話ということで、始まる前からファンの方の期待値も高かった作品だったみたいですね!

ミュージカル『黒執事』豪華客船編 神戸公演を観た感想

今回、私が観劇したのは1月20日(土)の17:00夜公演。会場は、神戸市中央区の三宮にある神戸国際会館こくさいホールでした。

さて、ここからはミュージカル『黒執事-Tango on the Campania-』感想をレポートしていきます。ネタバレも含まれていますので、ご注意ください!

黒執事ミュージカル豪華客船編公演ポスター写真

一言でいえば、「め、目の前に『黒執事』の世界がある・・・!」とその再現性の高さに驚いた舞台でした。

華やかな衣装に身をつつみ、軽やかにワルツを踊る。そんな煌びやかなシーンがあるかと思えば、あるときは薄気味悪いゾンビたちが不気味な動きで舞台を闇の世界へと引きずりこむ。

陰と陽、明暗、闇と光……そんな対極にある二つが入り乱れて、観ている間中ずっと「次はどう展開していくのか?」という期待で胸がいっぱいの舞台でした。

漫画の世界にしかいないと思っていたシエルやセバスチャンをはじめとする黒執事のキャラクターたち。それが、いままさに、自分の目の前にいるという興奮もあって、終始テンションあがりっぱなしの2時間でしたね。

私は15列目だったんですが、意外と舞台とも近かったし、舞台全体を見渡せる席でよかったです!役者さんたちの細かい表情は見えなかったけど、一列前は通路だったので最初の登場シーンも結構近かったですよ。

ちなみに個人的にはセバスチャンが一番好きなので、観劇中は特に古川セバスに釘付け!!好きな人をずっと目で追っていられるのは、生の舞台だからこその利点ですね。

内容については、次のDVD本編感想で語っていきます!

ミュージカル『黒執事』豪華客船編 DVD本編を観た感想

さあ、ここからは冒頭から順を追って感想をレポートしますね。

黒執事ミュージカル豪華客船編DVD外装写真

冒頭の乗船シーン

冒頭のアバハン(アバーラインとハンクスのコンビ)登場からめっちゃ笑った!もう、この人たちホントに大好きです。絶妙な間合いで繰り広げられる二人の掛け合いに、会場も大爆笑。

「カンパニア号の缶バッチ、そこの物販で売ってるよ」と宣伝もぶっこんでるところも面白い(笑)。

シエルとセバスチャンが登場したときには思わず「きゃー!」とテンションが上がり、そしてロナルドが乗り込み始まる歌に気分はさらに高まります。「いよいよ始まるぞ!」って感じがしていいですね。

そのあとの「タララ〜ラ♪」で「ミュージカル黒執事-Tango on the Campania-」ってロゴがバンって出て、流れはじめる音楽。これも黒執事の世界観が表現されてて、めっちゃ好きです!

ミッドフォード家登場シーン

「英国裏社会の秩序、悪の貴族、女王の番犬~」というセバスチャンの台詞がはじまり、シエルのことや今回カンパニア号に乗船することになった経緯の説明があるので、原作を知らない人でもなんとなく話の内容が分かるようになっています。

シエルの婚約者エリザベスが登場するシーンでは、あたふたするシエルを後ろで笑っているセバスチャンが見物。

あと、フランシスおば様に「いやらしい顔」って言われて耳を引っ張られているときのセバスチャンも見物(笑)。

ミッドフォード家で歌うナンバーも頭に残るメロディで、つい口ずさんでしまいます。

規律正しくと言う家族と、それを「可愛くない」と言うリジー(エリザベス)の対比は、まさにミッドフォード家を体現していましたね。

ロナルドとアバハンの絡み

パーティ会場で偶然出会ったアバハンと死神・ロナルドとの絡み。ここも終始クスクス笑ってしまいました。「カンパ~ニア」って(笑)。

そのあとはシエルやリジーも登場するんですが、このときの二人のブルーのリンクコーデ衣装がめちゃくちゃ可愛い!!

ダンスシーンも微笑ましくて和みます。

ドルイット子爵登場シーン

派手な音楽とともに登場したドルイット子爵に、生で観たときには「え?なにが始まるの?!」と驚きました。

原作イメージよりも変態っぽさが増している気がしますが、何度も観てると、もうこのテンションが普通になってくる(笑)

曲中にドルイット子爵から手の甲にキスされて「うげぇ」ってなんてるシエルを笑っているセバスチャンが、シエルに「お父さんが…」と言われてハッてなっているところも見どころですね。

個人的には、そのあとドルイット子爵に迫られてぐるりと頭を回転させ、それをセバスチャンが後ろから支えている振りも好きです!

そして、そのあと「お父さん?」ってシエルに迫っているとことか、子爵に肩を掴まれ、触られたところを手で払うセバスチャンも笑えます(笑)。

完全救済実験~セバスチャンとロナルドの対決シーン

死んだはずの人間を完全救済によって、蘇らせるシーン。このときのダンスがめちゃくちゃ不気味な動きで、とても印象的。ただただ「すごい」って感想しかない……。

そのあとのロナルド登場シーンの歌も、これまた覚えやすいメロディ。

歌が終わり、セバスチャンとロナルドが対決するシーンがあるんですが、ここで古川セバスの華麗な足技が拝めますよ♪

このとき「本当にいまどきの子どもは感じ悪いですね」って言いながらジャケット正したり、手袋きゅっきゅってやる仕草がツボ!!

ロナルドに置いてかれて「へ?」ってなるセバスの表情は、すごく可愛かったです~。

シエルの追憶シーン

ゾンビ登場からの、セバスチャンのソロナンバー『嗚呼』。これがさいっっっこうによかった!!

歌!!古川さんの歌声がよすぎて、生で観たときもめっちゃ鳥肌立ったシーンです!!

のびやかで透き通るような歌声を聴いていると、「歌ってて気持ちいいんだろうなぁ」なんて思いますよね。

あと、めっちゃマニアックですけど、ゾンビたちと闘っているときにチラチラ見えるセバスチャンの脇あたりのベストとシャツの狭間も胸アツだった……。

グレルとセバスチャンの絡み

植原グレル、ほんとに適役。植原さんはグレルっていう個性的なキャラを完全にものにしてるなぁ……っていう感じですよね。

ロナルドがセバスチャンがいることを伏せてたのを知って、「ロナルドォ!」って怒るところとか可愛いし、クネクネした動きも似合ってる(笑)。

「放置プレイなんて酷い男」っていう言葉に対し、「勝手に着火しないでください」「ただの変態です」って言うセバスチャンとの掛け合いも笑えました。

エリザベスのソロナンバー

岡崎リジーちゃんが、とにかく可愛い。仕草も声も女の子らしくて、ホントに可愛い……!

踊っている、後ろのスクリーンに流れている影絵との映像とのコラボレーションも、好きな演出だなぁって思いました。

シエルとの過去も、映像を使ってうまく表現されていましたよね。

そのあと、「シエルの嫌いな怖い女の子なの~」って泣くリジーとシエルのやりとりも、ホント可愛かった!

「嫌いなわけ……」と言いかけるシエルを見て、「プハハハッ」と声をあげて笑うセバスチャン……(笑)。このシーン好きなので、観られてよかったです♪

アウローラ帝国、建国

1幕で起きたドルイット劇場、再び(笑)。『フェニックス~建国~』、この曲も大好きです!!

歌もダンスもノリがよくて、いつまでも耳に残るサウンドですよね。「エオ、エオ」のときに猫の手みたいに両手を横にして、首をコテンてする振りが可愛くて、特に好きです~!

「完全なる胸の炎は~♪」ってところの曲調も好きだし、最後の「フェニックス~♪」の決めポーズのシエル&セバス&死神2人のやる気のない表情がツボ!(セバスチャンの無表情度合いには笑ったw)

アンダーテイカーとのバトル

和泉さんの低音ボイス、いいですね。「へっへっへっ」っていう笑い方も、ちょっと不気味なアンダーテイカーっぽい。

そして始まるセバスチャン、グレル、ロナルド、アンダーテイカーの戦闘シーンは、またも古川セバスの華麗な足技が披露されるところ!(すみません、やっぱりセバスに目がいっちゃう)

舞台のこういった戦闘シーンは盛り上がる場面の一つですね。

シエルとセバスチャンの過去

ここの回想シーンも大好きで、もう何度も繰り返し観てます。

完璧な執事になる前のセバスチャンは不気味で野蛮さがあって、まさに悪魔そのもの。

燕尾服を着て形を整えてもまだ、その悪魔らしさが存分に残っている感じを、古川さんはよく演じ分けられていましたよね。

「かしこまりました~」ってふてぶてしくイスに座るところとか、つい舌打ちしちゃうところとか、今のセバスチャンにはあるまじき仕草や行動が新鮮に感じるシーンです。

あと、個人的に気になっているのが、テーブルクロスを引くと、豪華な料理が出てくる場面。あれって、どういう演出になってるんですか?!

クロスを引く前はテーブルの表面は平らだし、ろうそくも乗ってるのに、「あの料理どっから出てきたの?」ってなりません?

気になって何回も観てるんですけど、そのからくりが分からなくて、毎回「???」ってなります。

ホットミルクのシーンでは、ぎこちない2人の微妙な距離感がいいですね。

「だから、セバスチャン…」と言われてニヤニヤしながらシエルに向き合うセバスチャンが、「明日の食事も今日みたいに~」と言われ、無理やり笑おうとするところが可愛い!

『私は執事、貴方は伯爵』は最高

曲がいいのはもちろんのこと、リジーソロナンバー同様、スクリーンを使った演出が「すごー!!」ってなる。

画面に合わせて本が飛び出てきたり、紅茶を入れたカップが出てきたり、細かいところまで観ていて楽しめます。

細かいところで言えば、「私は執事、貴方は伯爵~」でセバスチャンが胸に手を当てて頭を下げるときに片足を少し上げている古川セバスの立ち姿も、めちゃくちゃ素敵じゃないですか?

古川さんの足の長さを存分に活かしていますよね。

まだまだ2人の関係性がぎこちないなか、夢にうなされたシエルが「触るな!」と言いつつも「……いろ、ここにいろ」というシーンは胸がぎゅぅぅぅってなる。可愛い。

そのあとの2人のワルツシーンは、セバスチャンがシエルの目を見て頷いているところとか、キュン♡ってなりましたね!

叙勲式のあと

叙勲式のシエルの衣装がかっこ可愛い。マントがいいですよね。あと、赤のたすきみたいなやつ。

「悪魔で執事、気高き伯爵~」と歌がはじまり、「もう立派な当主~」と歌い上げているときの、シエルを見るセバスチャンの獲物を狙うかのような、ニヤリと笑っている眼差しも好きです。

「僕は戦うためにここに戻ってきた!」っていうシエルの言葉にハッとなり、胸を打たれているセバスチャンの「はぁぁ~~~~」という顔と、そのあとのフフッと笑う顔、からの「僕に勝利を!」でひざまづき「イエス、マイロード」って言う、この一連の流れはいつまでも観ていられるお気に入りのシーン。

手の甲に口づけたあと、自分の口元に手をやって、恍惚と、たまらなくおかしそうに笑うセバスチャンは、「これだから人間はおもしろい」という悪魔の心がにじみ出ている感じ。

そのあとの「とまどうことなく、光に背を向け~♪」と歌うシーンでも笑みを浮かべ、「ああ、たまらない!」という感情が溢れている感じも、セバスチャンっぽさが伝わってきました。

古川さんの美声っぷりが存分に発揮されているこの曲も、何回もリピートして聴いています♪

ロナルドとの戦い

アンダーテイカーにくらわされた一撃で弱っているセバスチャンと、再度戦うことになったロナルド。

軽口たたいていますが、シエルに「この程度のことで~」って言われて、またもや華麗な足技を披露するセバスチャン。

ロナルドを柱に追いこみ、その長いおみ足を胸で踏みつけている姿は、もはや発狂ものとしか言いようがありません!!(まさに「けしからん、もっとやれ!」状態)

ボートに乗ってるシーンからラストまで

『嗚呼~♪』と歌いながら、下から這い出てくるゾンビたちを一蹴するセバスチャン。ここも古川セバスの麗しい足技が拝めます。ほんっと足長いですね、古川さん。

ジャケットを脱いだ後ろ姿のウエストラインも美しく、ただただため息が零れる……。

「今日はよくやった」「このあと嵐なんてごめんです」という終わり方は、原作でも「この二人の絶妙な距離感がいい!」と思っていたので観られてよかった。

そのあとのグレルとロナルドのやり取りで、「いよいよっスね、先輩」ってマジなトーンで苦笑するロナルドに笑いが零れて、なんだかこっちもホッとした気持ちになりますね。

植原グレルは最後まで可愛かったなぁ。

そして、「とまどうことなく~♪」ではじまるエンディングの歌。「一歩、一歩暗き道を~♪」でほかのキャストがどんどん出てくるシーンからは、なんかもう泣いた。

生で観たときもそうでしたが、本当にあっという間の2時間で、終わりに近づくにつれ「この時間が終わってほしくない」といつまでも、その余韻に浸っていたいと思った舞台でした!

次回また生執事があるときは、なんだかキャスト変わっちゃうのかな……という雰囲気だったので、すごく気になりますが、どうなるにせよ次回作も絶対観にいきたいと思います!!

ミュージカル『黒執事』豪華客船編 古川雄大さんについて

つづいて、主役の古川さんについての感想を。

はっきり言って、今回の生執事を観たときに私の記憶に残っているのはほとんど古川さんだったといっても過言じゃないくらい、強烈に印象に残った役者さんでした。

カチッとした燕尾服をスマートに着こなし、使用人として上流貴族である伯爵家にふさわしい上品な佇まいや仕草をみせる姿は、さすが数々のグランドミュージカルを経験してきた古川さん。所作が美しい!!

「イエス、マイロード」って言うときに胸に手を当てて、片足を出してシエルに頭を下げるところとか、燕尾服の裾がたら~んってなってる後ろから観る立ち姿とか、ホントかっこよくて素敵ですよね。

戦闘シーンではその長身を活かして、華麗な足技を「これでもかっ!」というくらい披露しまくっていて、思わず「足なっが!」って心の声が漏れそうになるほど、すらりと伸びた綺麗な脚に目が釘付けでした。

そして、にこやかに主の世話をして忠実な執事を演じる一方で、たまに見せるSっ気たっぷりの毒舌もたまらない・・・!

「あのクソガキっ!」って言うときとか、最高すぎて悶絶しませんでした?(笑)

『フェニックス~建国~』のパラパラを踊るときに、振りは完璧なんだけど、覇気のない表情で踊ってるっていうミスマッチ具合もよかったです(あそこも古川セバスの足の長さが際立ってましたね!)。

あと、なんといっても古川セバスの魅力はその歌声。高らかに、のびやかに劇場内へと響きわたる透き通った歌声に、思わず鳥肌がたちました!!

「ずるい。こんな歌声聞かせられたら、好きになるしかないじゃないか!」と、もうすっかり私は古川さんのファンですよ!

さいごに

黒執事ミュージカル豪華客船編DVDパンフレット写真

DVDの特典映像についても語るつもりでしたけど、文字数がめちゃくちゃ増えるのでこの辺にすることに(笑)。

ざっくりと感想をいうと、めっちゃ笑った!特典映像は舞台上の役者陣とは、また違う姿が観られるので観ていておもしろいですね。

『黒執事』は綺麗なだけの世界ではなく、醜悪で、残酷で、絶望的な世界もあるのだと教えてくれるマンガ。

ダークな世界を描きながらも、個性的で魅力あるキャラクターたちが物語に彩りを加えていて、どんどんハマってしまいます。

大好きなマンガなので、もし次回作があれば絶対観にいきたい舞台の一つ。今回の豪華客船編が観られなかった人は、ぜひDVDをチェックしてみてください!

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